2026/05/19 15:39
第2話 朝の目覚めと自分らしさへのスイッチ
目覚ましを止めて、彼女はゆっくりと目を開けた。
まだ少し重たいまぶた。けれど、今日を始めるには十分だった。
洗面所で顔を洗い、ひんやりとした水で眠気をほどく。
そして手に取るのは、白の無撚糸タオル。
やわらかな感触が指先に触れた瞬間、朝の空気がふっとやさしく変わる。
顔をそっとうずめる。
包み込まれるような心地よさに、深く息を吸った。
この1瞬が私にとってのMy Personal Space。
これが私の朝のモーニングルーティーン。
やさしさをもらうと、不思議に背筋が伸びる。
スキンケアをして、髪を整えて、リップをひと塗り。
いつもの朝の儀式が、少しずつ”自分らしさ”を呼び戻していく。
鏡の中の自分に、小さくうなずく。
よし行こう。
白いタオルをきれいにたたみ、玄関へ向かう。
ドアノブに手をかけると、外の空気の向こうに、今日という1日が待っている。
ドアを開ける。
彼女はもう、ただ1日をこなす人じゃない。
ルーティーンでのやさしさを味方に、自分らしく進んでいく人になっていた。


